書籍・雑誌

人情に憧れる

杯気分!肴姫 一杯目 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

買ったきっかけ:
書店の新刊コーナーで見かけて、ちょうど作者の入江喜和さんに興味を持っていたところだったので買った。

感想:
大人向け、それも酒呑み向けの漫画。詳しく酒や肴の描写がしてあるわけではないけれど、下町の居酒屋に行って呑みたくなる。

おすすめポイント:
女将さんのあやちゃんのからっとした明るさと、おいしそうな料理、下町の粋な大人たちが好きです。

杯気分!肴姫 一杯目 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

著者:入江 喜和

杯気分!肴姫 一杯目 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)


この前上野のガード下で呑みました。

ちょっとしっとり雨が降ったのもまた風情あり。
安っぽいテーブルと椅子に腰掛けて、
モツ煮込みや谷中生姜でお酒をいただくなんて、

なんて贅沢!!

とよい気分で家路に着きました。

いいねえ、東京のいいところはでっかいビルとか
最新のファッションやブランドじゃなくて
こういうところだと思います。

たくさんの人たちの幸せが集まる場所がある。
政治や明日の生活のことなんか忘れて、
おいしい幸せに楽しいお話で夜を明かす。


引越し計画、現実にしたいですね。

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メリーゴーランド

奈知未佐子 さんを知っていますか?

わりと有名な大御所の漫画家さんらしいです。

私は全然存じ上げなかったのですが、

昨日偶然手に取った漫画のアンソロジーのなかに

『メリーゴーランドに乗って』という作品が収められていて、

あまりに優しいおはなしで、泣いてしまいました。

絵柄も絵本のようなタッチで、

これは絶対に子どもに読ませたい!と強く思いました。

見かけたら読んでみてください。

私はきっとこれからしばらくは

奈知さんの本を探し続けるでしょう。

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Little by little

大人って

言いたいこと、思っていることすべてを

胸の中にしまいこんで

何事も無かったかのようにすごすものなの?

という友達の言葉。

大人というフレーズが頻繁に出てくるあたりが

私たちの未成熟さを表していますが、

若いなら若いなりにもがかなければ、

その先の大人にたどり着けないと思います。

だからこれでいいのです。

日本だと「うまくやる」ってことは

本音を隠し、衝突をさけ、平穏な日々を繰り返していくことのようです。

有意義な人生は果たしてそれで形作られていくのでしょうか。

人として生きるということは

本音を上手に表現しつつ、それでも相手に必要以上に不快感を与えず、

何が起こるかわからない毎日を丁寧に生きていくことなのでは?

何かを語ることの責任を知って、世界に向けて話をすることは大切です。

語らなければ思いは充満して息苦しくなってしまいます。

『13の理由』という本を最近また読み返しています。

舞台はアメリカの平凡な田舎町。主人公も平凡な男の子。

彼の元に、自殺した女の子からカセットテープが届きます。

彼女に惹かれていたものの自信の無さから積極的になれず、

色々と後悔していた彼は戸惑いますが、

彼女の生きた軌跡を辿りつつ、カセットから流れる

もう聴くことのできない彼女の話を聞きます。

彼女の生死については詳しくは語られず、

死んだのか、生きているのか、生きているとすればどういう状態なのか、

書かれていません。しかし、自殺行為の前とは同じ状態でないことは確かです。

彼女は魅力的で、分別があり、常識的で、

普通の女の子でした。

しかし彼女は日々傷つけられ、裏切られ、

そのような出来事の積み重ねから逃げられず、

ついに死を思うようになるのです。

この物語は、理解できるひとを選ぶかもしれません。

私は理解できます。本当に、哀しかった。

彼女は過度に個人に対して期待はしていませんでした。

自分をとりまく人々に、最低限の道徳観だけを求めました。

それが彼女を救ってくれるはずだったから。

個々の出来事はほんの些細なことです。

些細だからこそ、相手は彼女を容易に傷つけ、置き去りにしました。

何度も彼女は生きようとするのです。でも、新たな哀しみが傷を開くのです。

強くあることは大切です。

強くなろうとすることも大切です。

でも、強さを無理強いすることはできません。

弱いということは、強くなれることだと思います。

誰かの心を踏みにじる理由に、大義もなにもありません。

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ときめき

よりぬきピータン!! 基本編 (KCデラックス)よりぬきピータン!! 基本編 (KCデラックス)

著者:伊藤 理佐
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ピータンこと大森さんが実にカッコイイ。

見た目はおデブさんでイケメンではないけれど、
心がイケメン。

優しくて、侠気があって、おいしいものが好き。

そしてとっても頼りになる。

やっぱりね、中身が大切よね。

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In the name of love

Good Job 5 (講談社コミックスキス)

買ったきっかけ:
連載中の新Good Jobを読んでいて、こちらのほうに興味を持って購入。

感想:
主人公のようなOLはなかなかいないし、理想的過ぎるけれども、理想を思い描くのは大事だし、人間関係と感情の調整の仕方を丁寧に描いている点で、役立つ漫画。

おすすめポイント:
全7巻のなかでこの5巻が好きです。美人街道を歩いてきた、性格のいい美人の小久保さんの、切なくて潔い生き方が素敵です。
大人として社会人として女として、どうありたいかを考えるヒントになる漫画です。

Good Job 5 (講談社コミックスキス)

著者:かたおか みさお

Good Job 5 (講談社コミックスキス)

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99匹の羊

屋根の上の魔女―武富健治作品集 (CR COMICS DX)

買ったきっかけ:
鈴木先生を読んで興味を持ったので。

感想:
若いなあ、という感じ。
でも若さや淘汰されてしまう感情が
表現される作品があってもいいと思う。

おすすめポイント:
うーん、チャレンジ精神?

屋根の上の魔女―武富健治作品集 (CR COMICS DX)

著者:武富 健治

屋根の上の魔女―武富健治作品集 (CR COMICS DX)

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I hate relationships but you

「人間嫌い」のルール (PHP新書 468)

買ったきっかけ:
本屋で発見。
ひとと関わる、ということについて考えていたところ発見。

感想:
「共感ゲーム」という言葉が面白かった。

おすすめポイント:
こういう生き方もある。
こういう考え方もある。
こういう視点を知れば、
楽になることもある。

「人間嫌い」のルール (PHP新書 468)

著者:中島 義道

「人間嫌い」のルール (PHP新書 468)

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recall recognition

月のいと明きに、
川を渡れば、
牛の歩むままに、
水晶などの割れたるやうに、
水の散りたるこそ、
をかしけれ。 (第二百十五段)


makurano soushi by seishonagon

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答えのない問いに

日本語はなぜ美しいのか

買ったきっかけ:
書店でみつけた。

感想:
「美しい」ということを語れば必ず反論する人はいるし、自国の文化を褒め称えれば「国粋主義だ」という声も必ず出る。特に言葉という最も論理的であるような発明品の場合に。このサイズに論理的な展開を求めても仕方がない。要は話のエッセンスだ。「語感」とか「イメージ」で片付けられてしまう世界の説明を試みることが異文化理解につながるのだから、筆者の研究は価値があると私は思う。

おすすめポイント:
要点と順序だけを守ればいいような会話にウンザリしている人にオススメです。

日本語はなぜ美しいのか

著者:黒川 伊保子

日本語はなぜ美しいのか

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『金曜の夜の集会』

『半神』に収録されている
萩尾望都の作品のひとつ。
内容について書くので
読む前に知りたくない人は読まないでください。

夏休み。
ともだちと遊び、気になる女の子と映画の約束をし、
いつものように眠るはずだった。
星を見るために家を抜け出し、
大人たちの集会を目撃するまでは。

戦争でとっくに滅びているはずのまちと住人たちは
主人公の少年の姉であるソーフィアの力によって
1年だけ時間を遡り 同じはずの、でも違う1年を過ごす。
もうずっとそれを繰り返している。
子供達には夢をを残すために、記憶を消す。

その秘密を知った主人公は、
自分達が幻だと悟る。
映画の約束が果たされることはない。
自分の背が憧れの女の子の背を追い越すこともない。
近所のチビのおねしょが治ることもない。

主人公は光に包まれる前に行動を起こす。
星を観にいこうと
憧れのあの子を誘い出す。

しかし、そのときはやってくる。

とても哀しくて切ない話だと思った。

変わり続け、老いて、死ぬ人生か。

死から逃れる代わりに
成長をも奪われ
叶うことのない夢を見続ける幻か。

あまり有名ではないかもしれないけれど
忘れがたい短編である。

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