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catch a ray of light

曖昧な意識の糸を

なんとかたぐり寄せて目覚めた。

自分の死ぬ瞬間を

シュミレートした。

自分が人生の殆どを過ごしたこの家で

迎えた 春の 朝の 白いひかり。

人生は夢。

君や来し 我や行きけむ 覚えず

夢か現(うつつ)か 寝てか覚めてか

こう歌ったのは小野小町だったか。

言葉の積み重ねのすきまから

ときどき真実が見え隠れする。

そう感じるときがある。

今朝の目覚めは 朝のひかりは

言葉を乱雑に積み重ねて出来たすきまから

ほんの少し漏れて見えた たぶん真実。

真実ってきっと強固な一枚岩じゃなくて

ひかりのようなものではないかしら。

見ようとすると見えない。

すきまから時々見えるもの。

でも カタチがなくて誰もスケッチできないのね。

ひとりひとりが感じるものだから。シンジツは。

私がいつか死ぬことも シンジツで

人生は脳細胞が作り出す夢で

意味があろうとなかろうと時が過ぎていくことも

シンジツ、しんじつ、真実、信実。

ただ感じる私自身の眼が変われば

そのひかりも変わるだろう。

真実も。

世界も。

すべてが。

さあ、起きよう。

素晴らしき哉、人生!

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